ますだと麻雀 その1
おはよう世界。
最近文字を書くことに億劫になっているので私と麻雀について何回か分けて書き連ねていく。
私が麻雀と出会ったのは箱根のペンションである。
ペンションというのはマンションっぽい宿泊宿で、そのペンションは温泉が付いている所だった。
箱根だから当たり前か。
あれは小学校2年生の冬だったか、温泉しかないペンションで暇になりすぎた双子は何かないかペンションの部屋の中を捜索した。
そこで見つけたのが麻雀牌セットである。
そして一緒に来てたおばあちゃんが、麻雀やってみるかい?と。
暇すぎた双子は即答した。
ただ、実はおばあちゃんは麻雀自体あまり知らなかったようで、山を適当に積み適当な場所から取り始め、役は七対子のみ、テンパったら必ずリーチをしないといけない、点棒のやり取りはなし。という極めてローカル過ぎる麻雀だった。
それでも双子は夢中になった。
誰が一番早く七対子ができるか、という坊主めくり的な遊びであっても。
そしてその出来事があってしばらくして、増田家は引っ越しした。
おじいちゃんと一緒に住むらしい。
その家は地下室があった。
おじいちゃんは地下の部屋が自室だったのだが、双子はそこに行くのは禁止されていた。
いつだったか何故だか忘れたがある日地下室へ行くことを許されたのだが、行ってみて驚いた。
なんとその地下室は自動麻雀卓が真ん中に置いてあるのだ。
そして毎晩近くの若者が我が家に来ては夜中麻雀をしていたらしい。
どうやらおじいちゃんはゴルフと麻雀が好きすぎたものの、東京へ引っ越してきてゴルフが出来なくなると人生の全ての情熱が麻雀へ降り注いだらしい。
しかしおじいちゃんは私たちに決して麻雀牌を触らせなかった。
理由は子供がやるもんじゃねぇということらしい。
しかしおじいちゃんは暇なのだ。
ある日双子が麻雀を覚えれば日中サンマができるのでは、と思ったのか、麻雀を教えてくれた。
いや、正しくは初心者麻雀本を誕生日に買ってくれたのである。
つづく
いや、つづかないかも。