ますだと麻雀 その2
おはよう世界
私は大体朝通勤しながら文章を書くので、文章量は通勤時間に依存します。
さて、前回おじいちゃんから初心者向けの麻雀本をもらった私たち。
なんと双子は全く読まなかった。
正しくはちょっとは眺めたものの難しすぎたのか退屈だったのか途中で投げてしまったのである。
その本は麻雀役の説明をとても丁寧にしており、見開きで1つずつ説明が書いてあるのだがそのあまりの量に引いてしまったのである。
とはいえ当時小学校低学年だった私たち、とにかく暇との戦いだった。
家にある娯楽は遊び尽くした。ある時は何故か家に置いてあった大花火の実機。目押しも出来ないし勝利条件が不明過ぎて15分で頓挫。ある時はおたまじゃくしや鈴虫といった子供心を何故か揺さぶる生物を飼うもののだんだん気持ち悪く思い頓挫。
そしてやっぱり辿り着くは箱根の思い出と共に地下室にある全自動麻雀卓。
ちなみにこの麻雀卓、なかなか個性的で、山がエスカレーターのように斜めに押されて出てくるすごいやつで品番は忘れた。我が家ではトータル5年以上は稼動してたのではないかと思う。
さて、麻雀もとい七対子坊主めくりがやりたい双子。ある日好奇心に負けてとうとう2人で勝手に麻雀卓を動かしてしまう。
そう、片手には例の本を携えて。
双子は常に短絡的なので事前に勉強とかはせずすぐ実践。
本を解読しながらサイコロをふり、山を切り分け見様見真似で2人麻雀。
役は難し過ぎるということで、2,3,3,3,3セットか七対子を目指し、テンパったらリーチする、あとはドラの数が多いと強い。点棒のやりとりはなし、確かこんな感じのルールで遊んでいた。
これは結構双子の中でブームになるか、といったがそんなに甘くない。
そう、夜は大人の麻雀タイムが来てしまうからだ。
大体夜麻雀しにくる大人が来るとおじいちゃんは[みかんかけてるんじゃねぇぞ]と謎過ぎる言葉を発し双子を部屋から出したのだ。
とはいえ麻雀の面子はバラバラと集まる日もあったので、そういった日は早く着いてしまった人たちに麻雀役を少しずつ教えてもらったり、1局お付き合い頂いたりして、徐々に麻雀役を覚えていったのである。
この時まだ点棒はリーチするためのモノという認識しかない。