ますだと麻雀 その5

その日は突然きた。

おじいちゃんの二度目の脳梗塞である。

 

脳梗塞はおじいちゃんから麻雀を奪っていった。

 

脳梗塞後も右手は動くし、座れる。

しかし、おじいちゃんが退院後初めて麻雀した時、チートイツの一向聴で誤ロンしてしまったのだ。

右脳の損傷により手配が7割程度しかわからない、そう言った状況だったのか、おじいちゃんがその日から麻雀をすることはなくなった。

 

我が家の全自動卓は隅っこに置かれ、卓の上には猫が寝ている、そんな日常に変化した。

 

そしてついに引越しとともに麻雀卓とさよならする日が来てしまったのだった。

 

 

それから3年間、私はとあるネトゲに夢中になり、24時間戦い、そして大学受験に失敗した。

 

これはまた別の話。