ますだと麻雀 その3
お誕生日は何したい?
と毎年母に聞かれ、麻雀!と答えていた。
というのは4人揃って半荘をやってもらえることが滅多になかったからである。
あれは9歳くらいの誕生日だっただろうか。AさんとYさんに麻雀をやってもらった時。
東場の自分の最後のツモ番。
最後のツモで南を切ればテンパイを取れる状況である。
しかし15巡目にAさんからリーチが入ってる。Aさんはこれは高いからよく河を見てね、とアドバイスをくれていた。
河を見ると字牌がほとんど並んでなかった。明らかに国士やってる感じである。
当時の私は国士の河とか分からず、南を切った。
ロン、国士〜!
開かれる手、号泣する私。
この日初めて麻雀の辛さを感じたのであった。