猫のことのアレコレ

私は麻雀の世界に入る前は猫の世界に居た。

キャットショーなる血統猫の美しさを競う世界だ。

14歳の時からおおよそ5-6年まじめに取り組んでいたし、繁殖していた種類は4年連続で世界1位を取った。

 

その影響もあって高校の卒業研究は地域猫(飼い主がいないが自治体などに管理されている外猫)の研究をした。

 

その研究時に知ったのは、日本は世界から見るととても外猫が多いということだ。

 

海外でも外で猫を遊ばせることはあるものの敷地と外の間に網を張って道路に猫が逃げない工夫をしている。

 

だから海外に行くと外で猫を見る機会は日本と比べてかなり少ない。

 

何故日本では外で猫を見かけるのか。

大きなきっかけはペストの流行だったという説がある。

ペストはネズミを媒介に流行していたので、ネズミの駆除をするために猫を外に放ったという。

 

参考文献【猫は犬より働いた】

http://www.kashiwashobo.co.jp/smp/book/b227954.html

 

まぁとにかく日本では猫が外に居るのが当たり前という意識が根付いてしまった。

 

そして外猫は何世代もかけて外で生きていくための性格、性質に特化していく。

 

そして現代で外猫が増えるのは猫を捨てる人がいるためだ。

何故猫を捨ててしまうのか。

 

私は1回だけ猫を保護したことがある。

段ボールに生後2週間ほどの子猫が3匹と1000円札、助けてと書かれた紙が雨の日に置かれていた。

雨の日というのがポイントで、可哀想感が増した私のような人間が拾うことを期待したのだろう。

 

おそらく最初は1匹猫を飼っていて、何かしらの理由で妊娠して子猫が産まれてしまったもののマンションの飼育条件が2匹まで、とか複数頭は飼えないとか、とにかく人間の都合で生育を放棄したのだろう。

 

本当に今思い出しても腹立たしい。

 

子猫を飼えないなら避妊去勢手術をするなり、絶対に他の猫と接触させないなりするのが飼い主の責務だ。

 

とにかく私はこの日初めて出生の知らない3匹の子猫を保護し、育て、素敵なオーナーさんに引き取って頂いた。

 

子猫を育てることは慣れていたが、それでも驚くことが多かった。

まず鳴き声がアホみたいにデカい。

部屋中めちゃめちゃ散らかす。

そしてあまり人に懐かない。

 

猫が人に懐くか懐かないか、人に優しい性格か、飼いやすい性格か、というのは遺伝が7割、生育環境2割、そして環境要因1割である。

そのため、私たちが血統猫を繁殖するときには、人に愛される猫を輩出するために性格の良い猫を使い、生後3ヶ月まで人間の愛情を注ぎ込む。

 

ここで話は戻るが何故人は猫を捨ててしまうのか。

私は外にいる猫であめちゃんのような猫は見たことがない。

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大体、小〜中くらいの立ち耳で尻尾が曲がっていて、マッカレルタビー模様。

何が言いたいかというと、捨てられる猫は元々外にいた猫が多いのではないか、ということである。

元々外にいたから、外に放っても平気でしょ、ということであろう。

さらに、無料で得たものは捨てやすいというのもある気がする。

 

 

 

猫を飼う方法は様々だ。

ペットショップでかう

ブリーダーから直接かう

外猫を捕まえてくる

保護猫を引き取る

 

どんな方法も人それぞれだが、猫の寿命は7-15年。

その長い期間、飼った猫を幸せにすることが飼い主の責任だと思う。

飼ってみて飼いづらいから捨てる、懐かないから捨てる、等はあってはならない。