読書感想文
夏休みの宿題で一番得意だったのはコレだった。
そもそも本を読むのが好きだったし、差し障りないのない作文は得意だった。
人を感動させるような文章は書けないけど読み書きのスピードは多分人より早かった。
そんな小さな特技も忘れて、日々スマホと睨めっこしながら外出自粛してるのも不毛だなと思って、何年かぶりに図書館に行って本を読んでみた。
感想文ほどではないけど、Twitterに地味に書いたやつ含めて載せていく。
小説
普通じゃない環境の中で育った3姉妹がそれぞれの年齢特有の悩みを抱えながら成長していく様子がなんとなく刺さった。
緩い父親の存在(娘たちを歪ませた元凶でもあるのに)が好きに生きてええんやで、みたいな救いになっててハートウォーマーだった。
とても読みやすいのは、さすが橋本紡氏。
家族八景では人のストレートな感情の浅ましさ+七瀬と普通の人(下位)との関わりが
七瀬ふたたびでは七瀬と同じ人(能力者)との関わりが
エディプスの恋人では七瀬と概念(上位者)との関わりがそれぞれ表現されていて3部作として読むのも、単独で読むのも面白い構成になってた。
筒井先生の天才具合が光ってるのは間違いなかったし買っても良いなって思う本だった。
一方でこっちはブラックユーモア満載の短編集。鬼畜の所業みたいな部分もあってワタシは前向きに読めなかった。
好き嫌い分かれると思う。
同じ短編集なら「笑うな」の方が面白かった印象。
皆大好き有川浩
元彼の影響でほとんど全作読んでいたけど恋愛小説の類が最近受け付けなくなってしまって読まなくなったが、コレは青春友情系なやつ。
主人公が大学生だから感想がただただ若いなぁに帰結する。
キャッチーで読みやすいし普通に話は面白いのは流石よね。
基本的に洋書は苦手でシャーロックホームズすら苦手だったけどコレはすごく面白かった。
話のテンポは早いのに主人公のキャラクターとか心情がセリフの随所に現れているのも良き。
シリーズものらしいから他のやつも読んでみたいと思った。
写真撮り忘れた
よくあるデスゲーム設定のミステリで、そもそも設定が好きではなかったけど、ゲームのルール範囲内で帰結していたのは素晴らしかった。
グロ表現が苦手ゆえに、斜め読みで読んだので詳しい描写は読んでない。
小説以外のやつ
学生時代〜サイバーエージェント設立〜黒字化の自叙伝
やっぱりビジネスで成功する人って寝ないで働いてるし、やる気も決断力も半端ないんだなと。
ただただ圧倒されたけど、最初の方麻雀の話もあって普通に読み物としても面白かった。
タイトルと内容は一致していないのがちょっと残念だったけど、音楽を売り込む人たちの存在って今まで全然意識してなかったから新たな知見が得られたのは収穫だった。
次世代の勉強不足を憂うのはどんな業界も一緒なのがちょっと面白かった。
この夏一番笑った本
学術的な内容を酒飲みなら分かるよね?みたいなスタンスで書いてくれるからとても読みやすくて笑えるし、酒飲みとしては元気が出る本。
様々な国の昔の人がどう酔っ払ってきたか、飲酒をどう定義していたのか、そういうことに触れられるよ。
「人生の3分の2はいやらしいことを、考えてきた。」からスタートする爽やかな下ネタ短編集。
酒飲みながら読むにはちょうどいいけど途中からやや飽きてきて完走できなかった
いつもと同じような内容だけどこの人の本は読むたびに自分の感情的な部分とか非合理な行動ってしょうがないことなんだなぁと心が救われることが多い。
中野信子ももう6冊くらい読むとなんか飽きてきてしまうけど。
ということで、久しぶりにがっつり活字を読んだので調子のって今日は2記事もブログ更新しちゃったっていうね。
明日から日常に戻ります。